性能と住み心地

 

住宅性能の意味と価値

住まいづくりを考えるうえで、住み心地を高め、長く安心して暮らせるために、必要十分な住宅性能をそなえることは欠かせないことです。

地元の天竜材でつくる家は、芯のある、そしてなるべく無理のない木組みで丈夫な構造を築き、断熱材は自然素材を使用し、パッシブデザインで自然の恵みを上手に取り入れ、耐震性能や断熱性能を数値であわらしています。

心地良い住まいには、空間デザインや素材も大切ですが、それと同等に一定以上の性能も大切になります。 そして、健康的に快適に暮らしていくために、躯体の安全性能や室内環境の性能は必要不可欠です。

大瀧建築は、プランの設計段階から性能に関する綿密な計画を織り込み、自社大工による安定した技術によって施工することで、優れた性能確保を実現しています。
日射や通気を調整する窓ガラリ

 

浜松の風土に合った住宅性能

静岡県の西部に位置する私たちの浜松市は、気候の特徴として、年間日照時間が長く、また年平均気温が16.0℃と温暖であるのに、冬は「遠州のからっ風」と呼ばれる北西の強い季節風が吹き、気温のわりに寒く感じられます。
そのような特徴のある浜松市で住まいを設計施工する工務店として、次のような点に配慮しながら家づくりをしています。

①外皮計算にて住宅の断熱性能数値をあらわします
②物件毎に気密測定を実施し、実測数値の確認をします
③できるだけ自然エネルギーを利用します
④室内の各部屋の温度差を少なくします
⑤暖房や冷房の設備に頼り過ぎないように計画します
⑥夏や冬の空調の消費エネルギー負荷が大きくならないように設計します

夏の日射遮蔽

冬の日射取得

 

モデルハウス「大工の家」 概要 仕様 性能

概要
・敷地面積 252.91㎡(76.50坪)
・1F 床面積 60.41㎡(18.27坪)
・2F 床面積 48.02㎡(14.52坪)
・延床面積 108.43 ㎡(32.80坪)

仕上げ材仕様
・屋根   三州いぶし銀和瓦
・外壁   スーパー白須そとん壁W
・内装天井 杉板、珪藻土
・内壁   珪藻土、紙クロス
・床    天竜杉(浮造り加工)

断熱材仕様
・屋根 ネオマフォーム
・壁  セルロースファイバー
・基礎 スタイロフォームAT

外皮性能
・Ua値 0.51W/㎡K

気密性能
・C値 0.2㎠/㎡

 

モデルハウスの室内環境

断熱材はセルロースファイバーを使用し、専門会社のスタッフが丁寧に施工します。
夏はすずしく、冬はあたたかい室内環境を実現しています。
サーモカメラによる断熱性能の検証
外気温33℃の真夏日。建物の外側も30℃を超えて赤色に写っています。
家外は33℃でも、玄関土間の室内温度は5℃低い28℃で、サーモグラフには緑色で表されています。
室内は室内温度も室内表面温度も安定していて温度ムラがなく、窓辺も暑くなっていません。
熱が伝わりやすい開口部もしっかり断熱されています。
屋根もしっかり断熱され、天井面へ熱侵入が無く、室内温度上昇が抑えられています。

 

断熱、気密施工について

セルロース断熱施工は、専門会社の有資格者により施工し、
気密施工は、自社大工により安定した施工で性能を担保します。
セルロースファイバー施工
ボルトや柱まわりの気密処理
外壁面の配管まわりの防水気密処理
外壁とサッシの取り合い防水処理

 

気密性能を測定して検証

物件毎に気密性能を測定し、実測値で性能を確かめています。
機密測定のようす
開口部は丁寧な施工で気密性を確保

 

手刻みで組み上げる木組み構造

大瀧建築の家づくりでは、構造材に良質な天竜材の自然乾燥材を用い、構造計算に基づいて設計したうえで、 柱や梁を1 本1 本把握しながら、自社大工が墨付け・手刻みにて施工を行います。